黒色炭化ケイ素の特性と主な用途

黒色シリコンカーバイド

黒くて脆く、鋭く、熱伝導性、電気伝導性に優れています。微細形状は六方晶で、炭化ケイ素のモース硬度は9.2、ビッカースのミクロ硬度は3000～3300kg/mm2、ヌープ硬度は2670～2815kg/mm、マイクロ硬度は3300kg/mm3です。研磨剤としてはコランダムより高く、ダイヤモンド、立方晶窒化ホウ素、炭化ホウ素に次ぐものです。

密度は一般的に3.20g/mm3とされ、そのシリコンカーバイド研磨材の自然な嵩密度は1.2〜1.6g/mm3の間であり、比重は3.20〜3.25です。黒色シリコンカーバイドは、石油コークスと高品質のシリカを主原料とし、添加剤として塩を加え、抵抗炉で高温で製錬して作られています。緑色シリコンカーバイドと比較すると、黒色シリコンカーバイドは純度、硬度、脆さがわずかに低いです。

主な用途: 太陽電池用シリコン ウェーハ、半導体用シリコン ウェーハ、石英チップの切断と研削、固化研磨材およびコーティング研磨材の製造、石の研削と研磨、ねずみ鋳鉄、真鍮、アルミニウム、石、皮革、耐火物産業などの引張強度の低い金属および非金属材料の加工。